一日平均(いちにちへいきん)40万人(まんにん)が利用(りよう)する東海道新幹線(とうかいどうしんかんせん)は列島(れっとう)の大動脈(だいどうみゃく)
日本(にほん)の大動脈(だいどうみゃく)と言(い)われる東海道新幹線(とうかいどうしんかんせん)が開業(かいぎょう)して今年(ことし)で48年(ねん)が経過(けいか)し路線(ろせん)の老朽化(ろうきゅうか)が進(すす)んできました。
現在(げんざい)1日約(にちやく)40万人(まんにん)、1年間(ねんかん)で約(やく)1億(おく)4100万人(まんにん)が東海道新幹線(とうかいどうしんかんせん)を利用(りよう)しています。これは、静岡県(しずおかけん)を中心(ちゅうしん)に延長(えんちょう)220Kmにわたって大(おお)きな地震発生(じしんはっせい)の可能性(かのうせい)がある「地震防災対策強化地域(じしんぼうさいたいさくきょうかちいき)」を1日(にち)336本(ぽん)の新幹線(しんかんせん)が走(はし)っているということです。
新聞(しんぶん)やテレビで東海(とうかい)、東南海(ひがしなんかい)、南海大地震(なんかいおおじしん)による被害想定(ひがいそうてい)がよく報道(ほうどう)されていますが、もし、東海道沿線(とうかいどうえんせん)が巨大地震(きょだいじしん)や津波被害(つなみひがい)に見舞(みま)われたらどうでしょうか。
都市(とし)や産業(さんぎょう)が集中(しゅうちゅう)している東京(とうきょう)―大阪間(おおさかかん)の太平洋(たいへいよう)ベルト地帯(ちたい)の幹線交通(かんせんこうつう)は寸断(すんだん)されます。東海新幹線(とうかいしんかんせん)も通行(つうこう)できなくなり、日本(にほん)の経済(けいざい)や社会生活(しゃかいせいかつ)は計(はか)り知(し)れない打撃(だげき)を受(う)けることになります。
時速(じそく)505Kmで、東京(とうきょう)―大阪間(おおさかかん)を67分(ふん)で結(むす)ぶリニア中央新幹線(ちゅうおうしんかんせん)
リニア中央新幹線構想(ちゅうおうしんかんせんこうそう)は、東海道新幹線(とうかいどうしんかんせん)をバックアップするバイパスとして持(も)ち上(あ)がりました。現(げん)在(ざい)の東海道新幹線(とうかいどうしんかんせん)のぞみは、時速(じそく)270Kmで、東京(とうきょう)―大阪(おおさか)を2時間(じかん)25分(ふん)で結(むす)びます。これに対(たい)してリニア中央新幹線(ちゅうおうしんかんせん)は、リニア走行(そうこう)によって、時速(じそく)505km、東京(とうきょう)―大阪(おおさか)を67分(ふん)で結(むす)びます。
鉄道車両(てつどうしゃりょう)は、車両(しゃりょう)とレールの摩擦(まさつ)力(りょく)で進(すす)みます。摩擦力(まさつりょく)は加速(かそく)すれば、するほど弱(よわ)くなります。そして摩擦力(まさつりょく)を維持(いじ)する限界(げんかい)は時速(じそく)350Kmと考(かんが)えられています。それ以上(いじょう)のスピードを出(だ)せば、車両(しゃりょう)がふらついて脱線(だっせん)していまいます。このためレール上(じょう)を車両(しゃりょう)の摩擦力(まさつりょく)で走(はし)る鉄輪走行(てつりんそうこう)に代(か)わって、磁石(じしゃく)によって浮上(ふじょう)して走行(そうこう)するリニア方式(ほうしき)が検討(けんとう)されてきました。
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